TOMORROW AND BEYOND

TOMORROW AND BEYOND

ベントレー モーターズは、進歩的で新しい世界を追求するうえで、新しいテクノロジーや素材、燃料、スキルによって推進される未来を創造しています。この新しい世界とは、持続可能な手法で最高レベルのラグジュアリー モビリティを実現する世界のことです。

ベントレーの「ビヨンド100」戦略は、この未来を実現し、電動ラグジュアリーカーのリーディング メーカーになるための道筋を示したものです。2030年以降は環境に対してエンドツーエンドでニュートラルになることを目指すべく、「ベントレー ドリーム ファクトリー」に投資することで、クルー工場のカーボンニュートラルのステータスを構築していきます。

ベントレー モーターズは、「この先10年以内に、ベントレー モーターズは100年を超える歴史を持つラグジュアリー カーメーカーから、新しく、持続可能な、エシカルなラグジュアリーカーのロールモデルへと転換します」と説明しています。

THE JOURNEY HAS ALREADY BEGUN

温室効果ガスを出さない自動車は、カーボンニュートラルを実現するうえで重要なステップです。しかし、サステナブルな自動車はこの戦略の一部に過ぎません。また、環境に害を与えないエンドツーエンドでのサステナブルな自動車製造を実現する必要があります。

ベントレーの本社があるクルーは2019年、カーボントラストによってPAS2060の規格を満たしていることが認められ、カーボンニュートラル認証を受けました。しかしながら、これは新たな取り組みの結果ではありません。これは、ベントレーが20年以上にわたって取り組んできたプロジェクトの結果です。

RUNNING ON GREEN ENERGY

約10年前、ベントレーは当時英国最大のソーラーパネルを工場建屋の屋根に設置する工事を開始しました。その後、第2弾として従業員用の駐車場にさらに多くのソーラーパネルを設置。現在では工場の電力需要の約40%を太陽光発電で賄っており、不足分の電力とガスについてはグリーン認証を受けたものを購入しています。

STOPPING AT NOTHING

太陽光発電を利用するだけでなく、CO2排出量を削減するための他の方法も検討しました。その結果、自社の輸送部門などの車両で使用するディーゼル燃料の代わりに、超低排出ガスを実現するバイオ燃料(HVO)を導入しました。これにより、再生可能燃料またはグリーン電力ですべての業務を完結させる初めてのラグジュアリーカーの工場となったのです。HVOは34,000リットルのタンクと給油機を使用して、工場と10マイル(約16km)離れた保管庫の間で部品を輸送する10台のトラックに使用されているほか、ベントレーを象徴するクラシックカーを含む20台以上の社用車の燃料としても検討しています。Green D+として知られるこの燃料自体は、従来の燃料と比較すると亜酸化窒素を最大30%、粒子状物質を最大80%削減しつつ、テールパイプで計測した際のCO2を86%以上も削減します。

パワーダウンと呼ばれる別のプロジェクトでは、全従業員がいつもの作業に小さな変更を加えることで、どんなことを達成できるかを示しています。例えば、1日の終わりにスクリーンや換気扇、証明、充電器などのデバイスをオフにすると、最大で700kWを節約できると推計されています。これは、平均的な住宅3軒で使用される電力とほぼ同じエネルギーです。

WE EVEN RECYCLE OUR WATER

リサイクルの改善は、埋め立てられるはずだった工場から出る少量の廃棄物が99%以上減少し、昨年は1台あたりわずか3.75kgになったことでも明らかです。しかし、ベントレーがリサイクルするのは廃棄物だけではありません。

ベントレーの塗装部門では、逆浸透膜処理ユニットを使用して、すべての車両を比類のない仕上がりにするため、純度の高い水を用いています。しかし、この方法で生成する水3リットルのうち、塗装部門で使用するのは1リットルだけ。そこで、この水を回収するリサイクルシステムを設置し、工場敷地内の他の場所で使用できるようにしました。

水を有効活用する取り組み(作業プロセスの改善や雨水の利用なども含む)の結果、自動車製造に使用する水の量は、過去10年で55.9%減少しました。1台あたりの量としては、21.1㎥から9.31㎥に減少したことになります。全体としての削減量は、1台あたり浴槽約150杯分の水を削減したのと同等です。

GOING GREEN (LITERALLY)

ベントレーの本社があるクルーの敷地全体の生物多様性を改善するため、工場にグリーンウォール(緑の壁)を設置しました。これは南チェシャー地方では初の試みで、28種類のシダ、草花、常緑植物など2,600以上の植物が含まれています。すべての植物が地元で栽培されたもので、それぞれ個別に壁に植えられています。水を無駄にせず植物に与えるために特別な自動給水システムを使用し、通年で最適な量の水を与えるようにしました。わずか1年でグリーンウォールは約40kgの酸素を生成すると推測されており、毒素やチリを取り除くのにも役立つとされています。

BENTLEY’S FLYING BEES

グリーンウォールは、ベントレーが地域の生物多様性の改善をサポートする唯一の方法ではありません。現在、工場敷地内には5つの巣箱を設置して300,000匹のセイヨウミツバチを飼育しており、1,000本以上の野生の花を植えています。それぞれの巣箱からは約15kgのハチミツが収穫できるため、毎年約200個の瓶詰めを従業員や工場を訪れたお客様とシェアしています。これは、地域の生態系を守る支援をしていることの証でもあります。

THE LEATHER WORKING GROUP WELCOMES BENTLEY MOTORS

2005年に設立されたレザー ワーキング グループは、皮革メーカーや商社、サプライヤー、技術者、ブランド、リテーラーで構成され、ファッションやアクセサリー、靴から家庭用品、インテリア、そして今ではラグジュアリーカーまで、さまざまな業界を代表する組織となっています。レザー ワーキング グループの目的は、皮革産業の環境パフォーマンスを改善すること。そこでレザー ワーキング グループは皮革メーカーに対し、明確なベストプラクティスのベンチマークと厳格な監査基準に照らし合わせ、独立した監査を行っています。

ベントレー モーターズは現在、レザー ワーキング グループから承認された法人会員であり、2021年末までにベントレーで使用するすべてのレザーが、レザー ワーキング グループの監査プロセスを正常に完了したサプライヤーとなめし業者から調達し、レザー ワーキング グループのゴールドスタンダード賞を受賞するという最終目標を達成できるように取り組んでいます。

A DIGITAL SOLUTION

ベントレー モーターズの環境への影響を削減する重要な手法の1つに、企業活動によって消費される紙の量を減らすことがあります。そのため、かつて紙を多用していたプロセスに代わり、デジタル化を推進しました。この結果、紙の使用量は2019年以降には50%以上減少しており、今後も継続して取り組んでいきます。2021年4月には本社オフィスのクルーにあるプリンターの25%を撤去し、年末までにさらに30%を撤去しました。

A MEETING OF MINDS

より環境に配慮した未来に向けたベントレーの取り組みは、ベントレーの組織の枠を越え始まっています。この取り組みは、ブランドパートナーを選択するベントレーのアプローチも含まれています。ベントレーと高級スコッチウィスキー メーカーであるザ・マッカランとのパートナーシップはその好例です。世界で最も象徴的なラグジュアリー ブランドであるベントレーとザ・マッカランは、クラフトマンシップ、創造性、革新について長年取り組んできた伝統を共に有しており、よりサステナブルな未来についても同様のビジョンを有しています。

ベントレーがフライングスパー ハイブリッドを発表する場として、ザ・マッカラン エステートの素晴らしい景観を選んだことを皮切りに、ベントレーとザ・マッカランは現在、数多くのグリーン イニシアティブで協力しています。その中には、サステナブルな材料の使用を促進することや、サプライヤーにおける職人のコミュニティを発展させることに意欲的であることなどがあります。両者のパートナーシップは、相互に高めあえる製品、体験、そしてコンテンツを作成することを基本として構築されています。

ベントレーとザ・マッカランのパートナーシップについて、詳しくはこちらをご覧ください。

THE FUTURE IS ELECTRIC

電動化に向けたベントレーの旅は、ここまで順調に進んでいます。最新のステップは、新型ベンテイガ ハイブリッドとフライングスパー ハイブリッドの発売です。どちらのモデルもベントレーを象徴するパフォーマンスとクラフトマンシップを、未来志向のテクノロジーと組み合わせています。

ベントレーの野心的な電動化プログラムを達成する鍵は、2025年に最初の完全電気自動車を発売し、その後5年の間に毎年新しい電動モデルを発売するファイブ イン ファイブ計画です。これにより、持続可能なラグジュアリー モビリティのベンチマーク メーカーとして、ベントレーの存在が再定義されることになるでしょう。

ベントレーと電動化についての詳細は、こちらをご覧ください。