A GLIMPSE AT THE ROAD AHEAD

マリナー バカラルの後継モデルであるバトゥールは、マリナーならではの超ハイパワー2シーターグランドツアラーです。バトゥールという名は、インドネシア・バリ島のキンタマーニにあるバトゥール湖に由来しています。バカラルと同様に、このモデルにも美しい水辺にちなんだ車名が採用されました。すでに完売しているマリナー バトゥール*は、今後のベントレーへの採用が予想されるスタイリングや機能、素材が盛り込まれています。

*掲載されているモデルはプロトタイプです。

A DESIGN REVOLUTION STARTS HERE

わずか18台だけが限定生産されるバトゥールは、マリナーが手掛ける最新のコーチビルドカーです。バカラルがルーフのないバルケッタスタイルのボディを採用し、純粋なオープントップドライブ体験を提供したモデルであったのに対し、バトゥールは美しい流線型のハードトップクーペです。電気自動車への完全移行を表明しているベントレーの未来のスタイルを決定づける、新しいミニマルなデザイン言語を特徴としています。

しかしながら、バトゥールの驚異的な性能は、レイピア(細剣)を連想させる鋭利なシルエット以上のものに起因しています。その性能を発揮する最大の要因こそ、ボンネットの下に搭載されているベントレー史上最もパワフルな6.0リッターW12ツインターボエンジンに他なりません。ガソリンエンジン搭載のグランドツアラーが、時代とともにその役割を終えようとしている今、バトゥールはベントレーを象徴するパワートレインを備え、最後の瞬間に圧倒的な存在感で登場したのです。

マリナーが製造してきたあらゆるコーチビルドカーと同じように、バトゥールには最先端の技術と素材が盛り込まれ、マリナーしか実現できないレベルのラグジュアリーを提供します。つまりバトゥールは単なる車ではないということです。ベントレーのスリリングな未来予想図として、今後の方向性を示す存在なのです。

POWER WITHOUT PRECEDENT

マリナー バトゥールに搭載されるエンジンを表現するには、パワフルという言葉ではあまりにも物足りません。ベントレーの象徴であるW12エンジンの最新かつ最高バージョンであるこのエンジンは、バトゥール専用のチューニングが施され、最高出力は740PSを発揮します。ドライバーにとっては、バカラルが達成した究極のパフォーマンスをさらに上回るスリリングなドライブ体験ができることを意味しています。
コンチネンタルGTスピードに採用され、磨き上げられてきたデジタルシャシーテクノロジーが搭載される1台目のバトゥールは、マリナーのコーチビルドの規則に従い、「Car Zero(カーゼロ)」と名付けられたエンジニアリングプロトタイプとなる予定です。カーゼロは今後、テストコースでその限界にチャレンジし、バトゥールのドライビング特性が最終的な仕様へと仕上げられていきます。

THE FUTURE OF BENTLEY DESIGN

バトゥールの発売は、マリナーにとってだけでなく、ベントレーのデザインに込められたストーリーにおいても極めて重要な出来事です。なぜなら、バトゥールはベントレーのデザインのビジョンを反映し、より流麗でミニマルな、そして自動車におけるラグジュアリーに今まで以上にフォーカスして設計されているからです。

具体的な例を挙げると、ヘッドランプとテールランプを細長でシャープな造形にしたことがあります。また、グリルはより角張ったテクニカルなデザインとし、コントラストペイントを施すことで視覚効果に深みを加えています。新たなデザイン言語の例は、こういったディテールだけではありません。エレガントなロングノーズのボンネットは、まるで重心がリアアクスル上にあるかのように見え、筋肉質なハウンチとワイドトレッドを強調しています。パワーとプレステージの証でもあるこの長いボンネットは、ベントレー伝統のモチーフであるグリルをより直立させ、自信に満ちたフォルムを作り上げています。これらの特徴あるデザインを巧みに組み合わせることで、実に見事な新しいシルエットを完成させたのです。バトゥールは機能を追求した結果、美しい姿を手に入れた顕著な例であり、乗る人をエキサイティングなドライブ体験へと誘う車と言えるでしょう。

A SHOWCASE OF SUSTAINABLE MATERIALS

ラグジュアリーカーの製造方法、特に車の製造に必要な素材については、今後数年間で大きく変化すると予想されています。バトゥールは、真の革新的な機能と仕上げ方法を豊富に備え、ベントレーがその新しい世界をどのようにリードしていくかを示しています。

亜麻から作られた高性能複合材は、カーボンファイバーに代わるサステナブルな素材であり、軽くて強く、しかも環境負荷を大幅に低減できるものです。また、バトゥール専用オプションとして、従来のなめし加工よりもはるかに少ない水と薬剤で加工されたサステナブルレザーや、リサイクル糸を使用したカーペットも用意しています。さらに、コーヒーの焙煎工程で発生する副産物から作られたレザー調のテキスタイルもインテリアに採用されています。

AS EXQUISITE AS IT IS EXCLUSIVE

精密な3Dプリンターによる製造と希少な金属や貴金属との革新的な組み合わせは、特注のチタン製エグゾーストフィニッシャーから、オプションの18金製のインテリアのディテール(品質証明付き)まで、ユニークなものを生み出す新たな機会を提供してくれます。

バトゥールには、これまでのベントレーにはなかったディテールアップとパーソナライゼーションの機会が用意されています。助手席側のフェイシアパネルには、W12エンジンの「サウンドの波形」が高光沢のレーザーエッチング加工で描かれています。もちろん、ラッカー仕上げやペイントを施したウッドパネル、カーボンファイバー、バトゥールで初めて採用された亜麻から作られたナチュラルファイバー製パネルなど、お客様の好みに合わせたパネルに仕上げることも可能です。

バトゥール*のオーダーメイドは、マリナー独自のプログラムです。極めて少数しか製造されないモデルのため、お客様はマリナーのデザイナーと直接的にコラボレーションでき、お客様の好みを完璧に反映させた世界で1台だけの車を完成させることができます。

*掲載されているモデルはプロトタイプです。